あの日………1997.11.16(Sun):決戦直前

今日は2005.11.16…。サッカーW杯の前年11月。
世界各地で残りの出場枠を求め、プレイオフという熱き戦いが繰り広げられている。


あの日もそうだった…1997.11.16。


あの日、あの時。私はマレーシアのジョホールバルというところにいた。
ガイド本によればマレーシア第3の都市とのことだが、
小高い丘の頂きにある競技場周辺は極めてのどかだった。
ただ、その日はジャパンブルーに身をまとった人々でごった返し、
それをアテにした現地の物売りがしたたかに商売をしていた。
そこだけは、当時アジアを襲った通貨危機とは無縁だった。


スコールをやり過ごし、いつしか入場待ちの列は競技場を3/4周していた。
最初は閉じていたバックスタンド側の入場口も開放され、
そこから観客席に入ったときは夕暮れが迫っていた。
空は赤焼けていたが、観客席はどこまでいっても青かった。


普段試合観戦するときは、ゴール裏など行かないのだが、
その日は気がつけばゴール裏の高い位置に座ろうとしていた。
ウルトラスは電光掲示板側のゴール裏。
私はその逆のメインスタンド寄りのコーナー付近、その上段に腰掛けた。
割と静かに観戦できたポイントである。


振り返れば、この日の5ゴール中4ゴールがこちら側であった。




まだ、先発メンバーは発表されてなかったが、
両チームイレブンがピッチ上に現れウォーミングアップを始めた。


「いよいよか!」と思うと同時に
日本のスターティングイレブンが気になる。
ここでアップしてるメンバーがそのまま先発メンバーだから、
目を凝らして注目した。


FWは誰が先発でも不思議でなかった。


すぐにカズがアップしてるのは分かった。
そして、
FWカズのパートナーは………。。。「いたいた。ゴンちゃんだ。」






ジョホールバルの歓喜 - Wikipedia